[特集]ネオプランについて語る-②

 今回は日本に輸入されたネオプランで最も有名であろう「メガライナー」を紹介します。

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メガライナーはネオプラン製のバスとしては最も長い車両で、その長さは実に15メートル。同じくネオプラン製の15メートルのバスにはほかにメガシャトルという車両もいます。この車両はメガライナーが登場する前のモデルで、ほとんど同じ見た目ですが、メガシャトルはグライドスライドドアを装備するどちらかというと路線バス向けの車両でした。日本にメガライナーを導入したのはジェイアールバス関東で、4台購入したうちの2台は関東鉄道にリースされていました。
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日本の道路運行法規ではバスのサイズは全長12メートルと定められており、規格一杯の二階建てバスでも60人乗りが限界です。しかしメガライナーは2階席66,1階席18の合計84人乗りとなっており、一般的なハイデッカーバスの2台分の定員が乗車できます。この点にジェイアールバス関東が目を付け、大量輸送のほかに東京駅八重洲口南口乗り場の混雑緩和にも効果があるとみて導入に臨みました。
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しかし、先ほども言ったとおり、この車両は日本の道路運送車両法で定められた規格を大幅にオーバーしています。ジェイアールバス関東は1998年に導入を決定し、関係省庁への打診を始めますが、現行法の規格を超えた前例のない車両のため、国土交通省や警察、道路管理者等に認可を貰うまでには多くの課題がありました。国土交通省は前向きで、日本バス協会からの後押しも受け、これらが運行認可獲得に大きく寄与したと言われています。車両は1号車の足立230あ1501が2000年の時点ですでに輸入されていました。ジェイアールバス関東のイベントで顔を見せる機会はあったようですが、車検などの兼ね合いもあるうえ認可が下りていない状態ではナンバーは取得できていませんでした。ナンバーを取得できたのは2002年7月の道路運送車両法の基準緩和にあわせてのことでした。ジェイアールバス関東の車両は1501,1502のナンバーを希望で取得しましたが、これは15メートルバスの1号車、2号車を意味しているものと推測されます。車両総重量は24.3tであったため、20t超のステッカーを貼り付けの上「特殊車両走行許可」を得て運行開始に至りました。最初に2002年12月8日からジェイアールバス関東の2台が、追って2004年2月1日から関東鉄道便での運行も始まり、4台体制となりました。
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この車両が導入されたのは慢性的な利用者増加が進んでいた、東京駅からつくばセンターを結ぶつくば号でした。ジェイアールバス関東は1996年にドイツを訪問、実車調査や試験走行を実施しました。同行した運転士は最初戸惑うがすぐになれるという評価をし、つくば号ルート上で最も進入角度が急である首都高速宝町ランプを想定した走行の実証にも問題がなかったことで導入を決定したそうです。車体が長く、通行できる道路が限られていたため、通常車両を使用する便とは走行ルートが異なっていました。また、予備車がないため、整備や点検の際は通常の車両で代走していました。つくばセンターから土浦支店までの回送は道路構造上認可が下りず、夜間の下り便で到着後は関東鉄道のつくば中央営業所まで回送し、翌朝の上り便運用まで留置する運用となっていました。共同運行を活かしたうまい運用のように思います。
しかし、4台体制になって間もなく、つくば線に並行して首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが開業しました。つくば号の利用客はそちらに流れてしまい、2005年11月1日の改正で関東鉄道の2台はリースもとのジェイアールバス関東へ返却となりました。2006年6月1日の改正ではジェイアールバス関東の2台も運用を外れます。
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2006年の6月14日からは、東京駅から大阪駅の青春メガドリームに使用されるようになりました。関東鉄道が使っていた2台は西日本ジェイアールバスの大阪高速管理所に転配され、ジェイアールバス2社での共同運行となりました。この運用では予備車確保ができており、青春メガドリームの臨時便を出す余裕もありました。なお「青春メガドリーム号」においても通行道路の制限があり、一般道路への迂回による運行経路の変更ができないため、経路上で通行止めなどが発生した場合には、最寄りのサービスエリアパーキングエリア等で待機することがあると出発前に案内されていました。特に新御堂筋千里中央から江坂は特殊で、本線を通行できないために側道を通行していたようです。
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しかし2008年5月28日23時55分頃に、「青春メガドリーム2号」東京駅行き西日本ジェイアールバスのなにわ200か871が、名神高速道路大津サービスエリア付近を走行中に出火するトラブルを起こします。乗客と運転手の61人にけがはありませんでしたが車両は全焼しました。原因はエンジンブロー説が有力とされていますが、詳細な原因は不明です。車両は廃車となり、同年7月10日に解体処分されました。代替として、三菱ふそうエアロキングが増備されました。

それから10か月後の2009年3月16日4時15分頃に、前年の火災と同じ便で運行していたジェイアールバス関東の足立230あ1502が、東名高速道路牧之原サービスエリア付近にてターボチャージャーのシャフトが折れエンジンブローを起こし出火、炎上しました。こちらも乗客と運転手あわせて78人にけがはなく、車両はやはり廃車されました。

度重なる事故に対応し、ジェイアールバス関東は同日発以降メガライナーの運行を中止しました。国土交通省からはメガライナーを運行する2社へメガライナーの除籍、ドイツへの返却を指示がされました。その後さらに「2度も炎上事故を起こした事実は重い」として、残り2台の運行中止が指示されました。これにより、日本でのメガライナー運行は決して良くない結果で終了となりました。

おまけ 先行輸入車と増備車の違い

ジェイアールバス関東の足立230あ1501は先行輸入された車両で、のちに導入された3台とは仕様が違います。1501は非常口にガラスがなく、テールランプはウインカーと赤のテールランプ合わせて5つが縦に積まれており、バックランプはリアバンパー中央につけられています。リアのナンバープレートは日本のナンバーがつけられるベースに設置されています。トランスミッションは8速MTでした。

増備された車両はほとんど同じ仕様です。非常口にはリアガラスが嵌められており、テールランプは上からウインカー、赤ランプ、赤ランプ、バックランプ、赤ランプが積まれており、先行輸入車とバックランプの位置が異なります。リアのナンバーは、ドイツの横に長いナンバーを取り付けるベースの上に日本のナンバーを半ば無理やり取り付けているのが特徴的です。このようなナンバーのつけ方は日本のネオプランでは標準的な処置です。トランスミッションは10速ATです。

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塗装について
ジェイアールバス関東の1501はリアのエンジンルーム部分は白に塗装されており、後部は上部に青帯が入っているのみですが、1502はエンジンルーム部分も側面からつながって青帯が及んでいました。
関東バスが使用していた車両はワイパーポケットのNEOPLANエンブレムが車体色のホワイトに塗装され塗りつぶされていましたが、西日本ジェイアールバスへ転属した際の塗装変更時にゴールドに塗装され目立つようになりました。

今回はネオプラン・メガライナーを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。少しでも皆様の理解が深まったようであれば幸いです。
参考資料:Wikipedia、鉄道ジャーナル2004年5月号NO.451
画像引用:Wikipedia 著者への言及は各画像の近くに掲載しています。


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